2006年1月30日月曜日

あけましておめでとうございます。

今日は旧暦のお正月。

僕はいまいちぴんとこないけど、中国、台湾、韓国ではこの日が新暦の正月よりも重視されるとか。

とういわけで、昨夜、うちのフラットでは中国人H主催のパーティーが開かれました。
僕も、せっかくだからとお寿司を提供。今回は、初挑戦のサーモン&アボガド巻きを作りました。
自分はほとんど食べてないけど、なかなかの好評でした。
これは後から聞いた話だけど、ある子が「私が今まで食べた寿司の中で一番おいしい!」と言ってくれてたそうな。お世辞でもうれしいよ。でも、今までどんな寿司を食べていたんだろ…

それにしても、昨夜は次か次へと中国人がやってきた。
しかも、みんな女の子ばっか!
ほとんどがHの知り合い。
いったい何人の女の子がやってきたのだろうか。
新たな子がやってくるたびに迎えにいくHは働き者。

いったいどの子をHが狙っているのか、ひそひそと周りと話し合う。

中には、UCL時代の友人、TオやF(ん?スペルはFだったっけ…)も。とくにFとはひさびさの再会。
あいかわらずの早口でした・笑。ほんと変わりなく元気。
いやいや、こんなとこで再会するなんて「It's a small world!」だね。

朝、キッチンでイギリス人の子に日本人と中国人の見分け方を教えてくれと頼まれる。
顔や服装で違うと思うんだけど、やっぱり感覚的なとこがあるから、説明するのは難しい。

お返しに、イングランド人、スコットランド人、ウェール人、アイルランド人の違いは?と聞く。
これもまた難しいらしい。なまりとか名前とか目の色とかでわかったりするらしい。


それにしても、東アジアの中で日本だけが、旧正月を祝わないんだね。
いつから祝わなくなったのかなとふと思う。

2006年1月28日土曜日

シカク カラ チョウカク ヘ

今日は、Hayward Gallery (@Waterloo) のおもしろい試みを紹介。

現在、このギャラリーでは、ダン・フレイヴィンの回顧展が開かれています。ダン・フレイヴィンは60年代アメリカ、そして世界のアートシーンで大きな影響力を誇ったミニマルアートを代表する作家で、我々の日常生活に身近にある蛍光灯を使った作品を一貫して作り続けている。
身の回りを見回せばどこにでもある、むき出しになった蛍光灯は、豊かな色彩を身にまとい、さまざまな構成によってリズムを生み、普段とは異なる表情を見せる。(*彼の作品は展覧会サイトで見れます。)

今回の回顧展は、彼の作品をまとまった形で見ることのできる貴重な機会であるのだけど、自分にとってより興味深いのは、本展覧会に関連した一つのサウンド・プロジェクト。Greyworld というサウンドアートを作っているアーティスト・グループが、今回フレイヴィンの作品から感じたものを音楽で表現した。
そして、この音楽は展覧会サイトでダウンロードでき(Soundscapeってとこをクリック)、それを自分のiPodなどのプレイヤーに落として、展覧会場に持ってきて、作品を観ながら聴いてみよう、というもの。

これは、新しい鑑賞体験を提示していると思う。

普通の人は、よっぽど音楽に造詣が深い人ではない限り、フレイヴィンの作品のような立体作品を観て、そこにリズムを「見て」、頭の中に音楽が現れるってことはないように思う。一方、Greyworldはフレイヴィンの作品から音楽を感じ取ったわけなんだけど、それは音楽に携わってきた彼ら特有の体験であると思う。それをMP3で誰でも入手できるようにし、鑑賞者が今までとは違った視点を体験できるようにした、この試みはおもしろい。そこでは、視覚体験が聴覚体験に変わる。

これはまた、インターネットやMP3といった媒体を上手く活用した試みだと思う。う~ん、これはかなり使える。

自分はまだ実際に体験していないけれど、ぜひぜひ挑戦してみたい。
そして、先日、Greyworldのメンバーのトークに聞きにいった際、彼らは来月あたりにギャラリーでライブをやることを考えていると語っていた。

いやいや、こっちの美術館・ギャラリーは、なかなかおもしろい楽しみ方を提供してくれる。

2006年1月18日水曜日

それはそれは美しくも少し不気味な夕日でした。


夕方、急きょブライアン・イーノ(Brian Eno)の講演会に潜りこんだ。

ブライアン・イーノはアンビエント・ミュージックという音楽ジャンルを作り出した人。(*詳しくは、Listen Japanを参照)

「アンビエント・ミュージック」、それは、
Listen Japan によると、
「メロディやリズムを楽しむ音楽ではなく、ドラマ性を排し、木々のざわめき/虫の声/都市の騒音などに混じり"環境の一部となって機能する音楽"」。

彼の話の中にも出てきたけど、人って結構その空間の雰囲気を作るために音楽を聴く。だから、その場の雰囲気を作り出す、環境に溶け込むような音楽を作ってみようと思ったらしい。

そして、そのころのフランスの空港でのエピソードをひとつ。

午前中のとても気持ちのよい日で、空港には太陽の光がさしこむ。それは、とても詩的な光景だった。

しかし、そのとき空港に流れていた音楽が最悪だった…あまりにもひどかった。彼の言葉を借りれば、「Stupid!」だった。
その音楽のせいで、その美しい光景が壊れてしまった。

どんなに空港の設備にお金をかけても、流す音楽にはちっとも気を使っていない。
そのとき彼は、音楽はその場の雰囲気を台無しにする可能性をはらんでると悟ったらしい。
そして、その後彼はその空港のために音楽を作り、提供した。彼は、「きっとみんな前より幸せになったと思うよ」って語ってた。

最近、日本では雰囲気重視のカフェがどんどん登場しているけど、どこも空間である「箱」とともに、そこで流す音楽にもかなりこだわりを持っているのではないかなって思う。いや、むしろ制限のある「箱」より、簡単に自分の好きな空間を作りだせる音楽の方に力を入れているのかもね。

ま、それだけ、音楽が空間に与える影響力が強いってこと。

だって、絵画だったら、その前に立つなり座るなりして作品を見るけど、そこから移動して作品が視界に入らなくなったら、その人への影響力ってなくなってしまう。
でも、音は空間に充満して、人を包み込むから、その人が移動しても、他の事をしていても、その空間の中にいる限り、その人への影響力は持続する。

そんな「音」のもつ力に注目して、今まで部屋でバック・ミュージックとしてCDを聴くことくらいしか音楽に接してこなかった自分が、イギリスに来て、現代音楽なるものを勉強していることに、最近不思議だなって思うと同時に、この先どうなっていくのだろうかって我ながら思います。

2006年1月8日日曜日

何が伝えたいの?


リヨンで見つけた道路標識。
「危険!人面馬出没注意!」(仮名)

これ、どんな泣き声すんだろ?
べたに

「ヒヒ~ン」

なのか、それとも目のまわりにくまがあるから意外にも、

「モ~」

はたまた、普通に

「オデさー、今日二日酔いで頭痛いんだわ。」

それにしても、くわえタバコがシブいぜ。

ちなみに、高校のときの生物の先生、ラ行の発音がうまくなく、いつも自分のことを「オデ」って言ってました。はい、どうでもいいね。

2006年1月6日金曜日

来週から学校が再開します。

今、自分の考えていることを表現することの難しさを痛感してます。
それが言葉であったり(今の自分)、絵画であったり音楽であったり、表現形態が何であるかにかかわらず、誰もが生みの苦しみを味わうんだろうと思います。

なぜ、こんなことを考えているかというと、現在、エッセイ執筆にとりかかっているからです。
正確に言えば、やっと始めたというか。追い込まれなければ、やる気が出ない性格は、イギリスに来ても、そして課題が英語で今まで以上に大変になっても変わらないようです。これから4日間はかなりしんどい思いをして、あーもっと早く始めておけばよかった、って後悔するんだろうな、毎度のごとく…って思います。

2006年1月3日火曜日

新年を迎えて

明けましておめでとうございます。

2006年になりました。
まだまだ大学院で多くの苦難にぶつかるであろうと思いますが、なんとしてでも切り抜けていこうと思います。そして、貪欲に多くのことを吸収してやろうと思います。

今年の目標は、というより常に心がけていきたいことですが、自分の意見をしっかり言う!です。
このことは英語以前に日本にいるときから上手くなかったのですが、今、自分はとりわけ自分の意見を求められる環境にいます。これを機会にひとつ殻を破ってやろう、と今年は強く思うのです。

さて、去年の暮れにこっそりはじめたこのブログですが、これも続けていけたらと思います。「キュウリとゆかいな仲間たち」(http://londonkyuu.exblog.jp/)共々、どうかよろしくお願いします。

今年もよい年でありますように。

2006年1月2日