2006年4月27日木曜日

ホントの私、レビュー!

  • Four Tet とベテランジャズドラマーの Steve Reid のライブを観に行く。エレクトロニカとジャズのセッション。ふたりはあまりにも対照的だった。抱いたふたりのイメージは、Web系とガテン系、あるいは、コンピュータオタクと頑固おやじ。共通するものは、音楽好きということ。音楽を通したコミュニケーション。Four Tet がこの音はどう?っていたずらっぽく微笑む。しかし、Reid はまだまだ、とドラムで返す。ポンポンと音のひきだしがあけられていく。ふたりの音はひとつのメロディーとして決して完全に調和することはない。かといって、まったくかみ合わないわけでもない。それぞれが自分の音をつくりだし、それが不思議にからみあっていく。ふたりはこの音のコミュニケーションを心から楽しんでいるようだった。だから、観ているほうも楽しかった。
  • ちょうど今、エッセイで「即興」についてふれているので、ライブからインスピレーションをもらう。

2006年4月23日日曜日

4月22日土曜日、みごとな快晴。

  • きょうもエッセイ執筆。図書館でやったり、部屋でやったり。でも最近はもっぱら図書館派。学校のNew Macが気に入ってる。
  • ドゥルーズの思想がおもしろい。彼の本を読んでもほとんど理解できないが、ほかの一見ドゥルーズとは関係なさそうな文章を読んでいるときに、あれ、これはドゥルーズが言ってることなんじゃないかな、とふと思う場面によく出くわす。意外なところでつながりが見えてくる。まるで「根茎」のように。まさにこれはドゥルーズの哲学が語っているところ。(ま、多くの人が彼の思想に影響されてるということもありますが。)
  • 最近買ったインスタント・コーヒーのお味があんまり好みではなかったので、豆乳を買ってみた。これからはソイ・ラテで。

2006年4月18日火曜日

無題

春ってこんなに気持ちいい季節だったんだと、ロンドンのお天道様をめったにおがめない長い冬を経験して、つよく感じてます。
そんなわけで、ブログのテンプレートも変更。すっきりしたものにしました。それにともなって、リンクが消えてしまったので、時間があるときにでも加えないとね。

外は澄んだ青空が広がってるのに、エッセイにとりかかってるため、残念ながら外出もできない。
いつもだったらエッセイで部屋にこもってると、発狂寸前までいくのだけど、今回は楽しむことを心がけてます。エッセイ・トピックもこれがなかなかおもしろい。

今回のトピックは、

「コーネリアス・カーデュー」

60年代末から70年代に活躍したイギリスの実験音楽家。
彼は「スクラッチ・オーケストラ」という、音楽家だけじゃなく、音楽の教育を受けたことのない素人もとりこみ(当然楽譜も読めない)、また、アナーキストや毛沢東主義などまったく異なった思想ももった人たちをも含んだオーケストラを創設した。そして、最後はマルクス主義に傾倒し、音楽家というよりは政治活動家になり、そして、謎のひき逃げ事件で命を落とす、という結末を迎える。

とくにこのごちゃまぜ集団「スクラッチ・オーケストラ」の発想が刺激的。

そういうわけで、やってることは楽しいんだけど、遅々として執筆のほうはすすまないね。
時間だけはむじょうにもすすんでいく…。

ただ、寮のみんなもエッセイにとりかかっていて、自分だけが苦しんでいるわけではないと思えるのは、せめてもの救い。

2006年4月15日土曜日

今にも浮いちゃうような建築

Serpentine Gallery Pavilion 2006 rendering © OMA

毎年恒例のサーペンタイン・ギャラリーによる建築プロジェクト、Serpentine Gallery Pavillion 2006
毎年夏に国際的に活躍する建築家がギャラリーの隣に、テンポラリーな建築を建てる。
今年は、
Rem KoolhaasCecil Balmondが担当する。上の画像がそのイメージ。
なんか気球のような建築。今にもふわっと浮き上がりそう。気球の向こうにうっすらと見えるのがギャラリー。すっぽりと隠れてます。

この建築プロジェクト、過去にはそうそうたるメンバーが参加してます。
2005年 Álvaro Siza and Eduardo Souto de Moura
2004年 MVRDV (unrealised?)←これは実現しなかったのかな。
2003年 Oscar Niemeyer, 2003
2002年 
伊東豊雄-先日、王立英国建築家協会よりゴールドメダルを受賞。
2001年 Daniel Libeskind
2000年 Zaha Hadid


売れっ子建築家がずらりと並んでる。

ちなみに今年のパビリオンは7月から10月まで公開。
実際どんなものが出来上がるのか楽しみ。

2006年4月13日木曜日

本に囲まれるのが好きです。


本に囲まれるのが好きです。
とくに本がたくさん詰め込まれた本棚に囲まれると興奮してしまう。
そのため、昔から本屋に行くといつもどきどきして、トイレにどうしても行きたくなり、実際にはその場に長居できなくなってしまったことも数知れず。だからきれいなトイレがある本屋はいい。東京ではジュンク堂(新宿)が好きな本屋だった。ここはマニアックなくらい専門書が充実していて、よくアート関連のセクションにいりびたっていた。大きな木の本棚を使っていて、そしてところどころに椅子があって、どこか図書館のような雰囲気を作り出していた。

そして、ロンドンに来てからは、大学の図書館にほぼ毎日通ってる。アート系の学部があるだけにその道の本はかなり充実している。また、そうじゃなくても、ここイギリスはアートに関する議論が活発で、また英語圏でアメリカで書かれた本も当然翻訳という手間もなく手に入るため、アート系の本が日本と比べられないくらい流通している。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな図書館好きな人にお薦めの写真集と出会いました。

Candida Hofer "Libraries"

ドイツの写真家カンディダ・へーファー がヨーロッパ、ブラジルなどの図書館だけを撮った写真を集めた一冊。カンディダ・へーファー は、戦後ドイツで給水塔だけを撮ったシリーズで有名なベッヒャー夫妻の弟子である。この写真集ではへーファーは誰もいない図書館を撮り続ける。人の気配を完全に排除し、それが本やインテリアの物質感がよりいっそう強調する。

この写真集を見ていると、知の貯蔵庫である図書館がまるでバベルの塔のように見えてくる。この世のすべて、あらゆる知識を本に閉じこめようとする人間の試み。
「神」の領域に到達しようとしたバベルの塔は神の怒りにふれ、崩れ去る。この世のすべてを記録することは不可能である。それでも人間は昔からその「神」の領域に絶えず挑戦してきた。カンディダ・へーファーによって切り取られた図書館の写真は、そんな人間の途方もない試みの脆さを映し出しているように思える。

この写真集に登場する図書館を巡る旅をしてみたい。以前ギリシャを旅行中に海外の図書館を訪れるのが好きという人に出会った。その人に影響されて、アテネの国立図書館を訪れたことがある。そこは古代に栄えたアテネの記憶をつめこんだ宝箱(たまて箱?)のようだった。

異国の地の図書館めぐり。そんな時間に追われた旅では味わえない旅の楽しみ方もいいかな。

2006年4月2日日曜日

I drank too much last night. In consequence, I have a hangover today.

早朝5時半に帰宅。
外はまだ真っ暗。
ダブルデッカーバスの2階席の先頭の席に座り、少し眠る。
そしたら、見事に寝過ごす。
Deptford から歩く New Cross までの道のりはおよそ20分くらい。
寒さが身にしみます。

昼前に起きたら、二日酔い。
おれ、今酒くさいんだろうな、と思いつつ、バスタブにお湯をため、どっぷりつかる。ついでだから読書もする。Nicolas Bourriaud の Relational Aesthetics

風呂から上がって、昼食を作る。Virgin Radio を聴きながら。
缶詰のサバとたまねぎの炒め物
たまねぎとわかめの味噌汁
白いご飯

きょうも見事にいい天気。
気分をすっきりさせるために散歩しつつ図書館に行くことにする。


まずは大学の裏庭に行く。広大な芝生グラウンド。
全然人もいないので、無駄に50Mダッシュ。体が重い。
きょうは図書館もがらがら。
友達から借りているテキストをコピー。
Jacques Ranciere, The Politics of Aesthetics



部屋に帰って、ベットにもぐりこむ。
気持ちいい風が入ってくる中、しばしお昼寝。

気持ちよかったぁ