2006年4月13日木曜日

本に囲まれるのが好きです。


本に囲まれるのが好きです。
とくに本がたくさん詰め込まれた本棚に囲まれると興奮してしまう。
そのため、昔から本屋に行くといつもどきどきして、トイレにどうしても行きたくなり、実際にはその場に長居できなくなってしまったことも数知れず。だからきれいなトイレがある本屋はいい。東京ではジュンク堂(新宿)が好きな本屋だった。ここはマニアックなくらい専門書が充実していて、よくアート関連のセクションにいりびたっていた。大きな木の本棚を使っていて、そしてところどころに椅子があって、どこか図書館のような雰囲気を作り出していた。

そして、ロンドンに来てからは、大学の図書館にほぼ毎日通ってる。アート系の学部があるだけにその道の本はかなり充実している。また、そうじゃなくても、ここイギリスはアートに関する議論が活発で、また英語圏でアメリカで書かれた本も当然翻訳という手間もなく手に入るため、アート系の本が日本と比べられないくらい流通している。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな図書館好きな人にお薦めの写真集と出会いました。

Candida Hofer "Libraries"

ドイツの写真家カンディダ・へーファー がヨーロッパ、ブラジルなどの図書館だけを撮った写真を集めた一冊。カンディダ・へーファー は、戦後ドイツで給水塔だけを撮ったシリーズで有名なベッヒャー夫妻の弟子である。この写真集ではへーファーは誰もいない図書館を撮り続ける。人の気配を完全に排除し、それが本やインテリアの物質感がよりいっそう強調する。

この写真集を見ていると、知の貯蔵庫である図書館がまるでバベルの塔のように見えてくる。この世のすべて、あらゆる知識を本に閉じこめようとする人間の試み。
「神」の領域に到達しようとしたバベルの塔は神の怒りにふれ、崩れ去る。この世のすべてを記録することは不可能である。それでも人間は昔からその「神」の領域に絶えず挑戦してきた。カンディダ・へーファーによって切り取られた図書館の写真は、そんな人間の途方もない試みの脆さを映し出しているように思える。

この写真集に登場する図書館を巡る旅をしてみたい。以前ギリシャを旅行中に海外の図書館を訪れるのが好きという人に出会った。その人に影響されて、アテネの国立図書館を訪れたことがある。そこは古代に栄えたアテネの記憶をつめこんだ宝箱(たまて箱?)のようだった。

異国の地の図書館めぐり。そんな時間に追われた旅では味わえない旅の楽しみ方もいいかな。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はろー、久しぶり。エッセイ追い込みなんだって?残念ね。
私ももち本好きだけど、海外図書館巡りは思いつかなかった。本屋さん巡りは結構してるんだけど。
キュウリって、なんやかんや言って内向的なのね。このブログ読んでてそう思った。

cucum さんのコメント...

エエっどんなとこが内向的なんだろ?でもそうかもしんない。とくに院で哲学的なことばっか勉強してきたから、よけいそうなっちゃったかも。

明日のヤムチャは残念ながらいけません。そろそろ自分を追い込まなきゃならんので。楽しんできてね~。そういえば、話は変わるけど、ドラゴンボールでヤムチャって結局どんな人生おくるんだっけ?ふと思いました。知ってる?

匿名 さんのコメント...

ヤムチャねえ、結局ブルマとはうまくいかず、、、までは知ってるけど、あとは死んだりもう戦うのやめたりで普通の人になったんじゃなーい。wikipediaにあったよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヤムチャ