2006年5月8日月曜日

5月6日土曜日


  • 昼1時すぎ、きゅうにColchesterに行こうと思い立つ。なぜなら、この街にあるギャラリー、firstsiteで開かれているさわひらきの展覧会がこの日が最終日だということを知ったからである。さわひらきの作品には、N.Y.のJames Cohan Galleryで出会い、ひとめぼれし、その後東京のオオタ・ファイン・アーツで再会して以来、ずっと気になっていた作家である。彼の作品はこれまでいろんな機会で見ることはあったが、個展という形でまとまって見たことはなかったので、これはなんとしても行かねば、と決心する。
  • Colchesterはロンドンの南東に位置し、電車で1時間ほど。イギリスで最も古い街のひとつといわれ、ここにはエセックス大学がある。電車でごとごと揺られ爆睡し、駅に着いたら、あいにくの雨模様。駅から街の中心地までは歩いて20分ほど。ギャラリーに着いたのは、ほとんど4時だった。

  • さわひらきのイギリスでの初個展は、すばらしいの一言。わざわざここまで来たかいがあった。彼の映像作品では、なんの変哲もないロンドンのフラットの一室で不思議な世界が展開される。ジェット機が飛び回り、ラクダが歩き、木馬が行進する。はたまた、やかんや文房具など部屋にある物に、にょきっと足がはえ、歩き出す。部屋の中で起こる夢の世界。彼の感性にはほれぼれする。会場にいた大人も子どもも皆、楽しんでいた。
    *firstsiteのさわひらき展のページはこちら
    *さわひらきのホームページはこちら

  • ショップでfirstsiteが作ったさわひらきにとって初の作品集を購入。これは貴重だ。ギャラリーが5時までだったので、さわの作品を堪能したあと、少し街を散策することにする。Colchesterは、私の記憶が確かならばかつてローマの植民市だった街で、同じくローマ人がつくったBathにどことなく雰囲気が似ている。しかし、ColchesterはBathと比べるともっとこじんまりとしている。そして、建物ひとつひとつもどことなくこじんまりとしている。1時間もぶらぶらすればもう十分だが、この街けっこう好きだ。6時には駅に着き、電車にてロンドンへ帰る。帰りの電車も爆睡。

0 件のコメント: