2005年12月21日水曜日

Lyon へ

22日から Lyon Biennale of Contemporary Art に行ってきます。
(このリヨン現代美術ビエンナーレについては、こちらを参照 http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/k_t/lyon.html

上のサイトに説明してあるように、リヨン・ビエンナーレを毎回、ゲスト・キュレーターを招いて展覧会の企画を依頼する。そして、今回のキュレーターが、Nicolas Bourriaud(パリにあるパレ・ド・トーキョーのキュレーター)である。ブーリオは現在、最も注目されてるキュレーターの一人、いわゆる「売れっ子」キュレーターである。

僕はロンドンに来て、彼の主著「Relational Aesthetics」(日本語に訳せば「関係性の美学」かな)に出会った。この本においてブーリオは90年代美術のひとつの流れを、鑑賞者の作品への参加を前提とした非常に開かれたものであると捉えた。そこでは「作品」における鑑賞者の行為やリアクションが「作品」を構成していく。作者 - 作品 - 鑑賞者の関係だけでなく、鑑賞者同士の関係性、共同体的な横のつながりをも生むのもこの傾向の特徴のひとつであると思う。そこでは、作者はそのような関係性を生む「場」をつくりだす「プロデューサー」的な色合いが強い。

例えば、この傾向の代表的な作家として、ブーリオはリクリット・ティラバニージャ(Rirkrit Tiravanija)を挙げている。彼は、ギャラリーで鑑賞者にタイカレーを作ってふるまった。

僕は元々、鑑賞者参加型の作品に興味を持っていたので、こっちに来て一番初めに食いついた本といえる。また、彼はキュレーターとして現場で働いている人なので、実例を挙げて理論をわかりやすく述べているため、非常に読みやすかった。そして、大学院での最初のエッセイはこの本について書いた。

というわけで、ブーリオが今回のリヨン・ビエンナーレのゲスト・キュレーターであることを知り、これは行かねば!と思い、この冬休みは課題に集中するつもりだったが、急遽、フランスに行くことにした。やはり実際の彼の仕事を見てみないとね。

おまけにリヨンは、「地球の歩き方」によると美食の街らしい。「美食」とはかけはなれたロンドンに住んでいるため、展覧会だけでなく食の方もかなり楽しみ。また、この街は、ヨーロッパのフリージャズの中心地のひとつらしいので、そちらも注目。 現地に行ったら、CD屋に行ってリサーチしてみよう。なんかいいCDと出会えるといいな。

ちなみに、Lyon Biennale of Contemporary Art のホームページはなかなか面白いデザインです。
http://www.biennale-de-lyon.org/bac2005/angl/index.html

1 件のコメント:

pickles さんのコメント...

ん~む。それでそのブーリオさんの仕事ぶりはどうだったん?美術のことよくわからんけど見るのはとても楽しい。研ぎ澄まされていくような気持ちになれるし。参加することで作品が構成されていくようなものはさらに興味を持ちやすいしとても好きだな。
それと食事とjazzは??